ハマサジから単離されたケルセチン3-O-ガラクトシドは、PKA/MITFシグナル伝達とERKを活性化をしてメラニン形成を阻害する
Quercetin 3-O-Galactoside Isolated from Limonium tetragonum Inhibits Melanogenesis by Regulating PKA/MITF Signaling and ERK Activation
- 出典:
- International Journal of Molecular Sciences
- 2023
- 24
- 3064
- DOI:
- 10.3390/ijms24043064
- 要旨:
- ヒトメラノーマ細胞B16F10にα-メラニン細胞刺激ホルモン(α-MSH)を作用して、色素沈着症の細胞モデルとした。α-MSHがもたらしたチロシナーゼとメラニン産出の上昇は、ハマサジ(イソマツ科の植物)から単離したケルセチン-3-O-ガラクトシド(Q3G)が抑制した。Q3GはB16F10細胞にて、メラニン形成に関連する蛋白質の発現を、小眼球関連転写因子(MITF)の発現とともに抑制した。Q3GはcAMP依存性プロテインキナーゼA(PKA)を介してMITFの発現を阻害した結果、MITFが活性化するメラニン産出を抑制した。