ケルセチンはTLR2/MyD88/NF-κB経路を阻害して、マイコプラズマ・ガリセプチカムによる炎症性損傷と酸化ストレスを軽減する
Quercetin alleviates Mycoplasma gallisepticum-induced inflammatory damage and oxidative stress through inhibition of TLR2/MyD88/NF-κB pathway in vivo and in vitro
- 出典:
- Microbial Pathogenesis
- 2023
- 176
- 106006
- DOI:
- 10.1016/j.micpath.2023.106006
- 要旨:
- 中医学ではマイコプラズマ・ガリセプチカムによる慢性呼吸器疾患の治療に、マオウドクダミ粉末を用いる。ネットワーク薬理学解析の結果、マオウドクダミの有効成分をケルセチンと特定した。Vitro実験にてケルセチンは、マイコプラズマ・ガリセプチカムがもたらす酸化ストレスとTLR2/MyD88/NF-κB経路の活性化を抑制した。その結果IL-1・IL-6・TNF-α が減少し、IL-4とIL-10は増大して、抗炎症作用を発揮した。