イソラムネチンはPI3K/Aktシグナル伝達を介して、ゼアラレノンが誘発した生殖毒性からブタ卵母細胞を保護する
Isorhamnetin protects porcine oocytes from zearalenone-induced reproductive toxicity through the PI3K/Akt signaling pathway
- 著作名:
- Xiaoya Li
- Jiaxin Duan
- Shiyou Wang
- Jianyong Cheng
- Huali Chen
- Zelin Zhang
- Li Yang
- Rongmao Hua
- Qingwang Li
- 出典:
- Journal of Animal Science and Biotechnology
- 2023
- 14
- 22
- DOI:
- 10.1186/s40104-022-00809-w
- 要旨:
- ゼアラレノンはカビが産出する毒素であり、メスの生殖能力を損うことが知られている。ゼアラレノンはブタ由来の卵母細胞を損傷したが、イソラムネチンを投与すると回復した。イソラムネチンはSOD2蛋白質を刺激して、ゼアラレノンによる活性酸素種の産出を抑止した。イソラムネチンはミトコンドリア膜電位を高めて、ゼアラレノンによるミトコンドリア機能障害を防止した。CHOPとGRP78(小胞体ストレスに関連する蛋白質)もイソラムネチンが減少して、ゼアラレノンがもたらす小胞体ストレスを軽減した。メカニズムとしては、イソラムネチンによるPI3K/Akt経路の調節が示唆された。