ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

イソラムネチンはPI3K/Aktシグナル伝達を介して、ゼアラレノンが誘発した生殖毒性からブタ卵母細胞を保護する

Isorhamnetin protects porcine oocytes from zearalenone-induced reproductive toxicity through the PI3K/Akt signaling pathway

要旨:
ゼアラレノンはカビが産出する毒素であり、メスの生殖能力を損うことが知られている。ゼアラレノンはブタ由来の卵母細胞を損傷したが、イソラムネチンを投与すると回復した。イソラムネチンはSOD2蛋白質を刺激して、ゼアラレノンによる活性酸素種の産出を抑止した。イソラムネチンはミトコンドリア膜電位を高めて、ゼアラレノンによるミトコンドリア機能障害を防止した。CHOPとGRP78(小胞体ストレスに関連する蛋白質)もイソラムネチンが減少して、ゼアラレノンがもたらす小胞体ストレスを軽減した。メカニズムとしては、イソラムネチンによるPI3K/Akt経路の調節が示唆された。