ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンとイソラムネチンはmiR-34aの下方調節を介してRAD51の発現を誘導して、ベンゾ[a]ピレンによる遺伝毒性を軽減する

Quercetin and Isorhamnetin Reduce Benzo[a]pyrene-Induced Genotoxicity by Inducing RAD51 Expression through Downregulation of miR−34a

要旨:
ベンゾ[a]ピレンはDNAの二重らせんを破壊するが、ケルセチンとイソラムネチンが修復した。トランスクリプトーム解析の結果、ケルセチンとイソラムネチンは両方とも、DNA修復に関与する遺伝子の発現レベルを調節した。さらにRAD51をキー遺伝子として特定し、その発現レベルはベンゾ[a]ピレン処理した細胞で減少し、ケルセチンとイソラムネチンが増加した。また、RAD51を減少するマイクロRNAは5種類あるが、その中のmiR-34aはケルセチンとイソラムネチンが大幅に減少した。