ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

超音波で調製したβ-カロテンナノ乳濁液: ケルセチンとの組合せの最適化・物性評価・ストレプトゾトシンが誘発した糖尿病ラットモデルを用いる薬効評価

Ultrasonically Fabricated Beta-Carotene Nanoemulsion: Optimization, Characterization and Evaluation of Combinatorial Effect with Quercetin on Streptozotocin-Induced Diabetic Rat Model

要旨:
ケルセチンを含むβ-カロテンを基盤とするナノ乳濁液の調整に当たり、実験計画法にて、油相と界面活性剤の配合量・超音波照射強度・超音波照射時間を最適化した。得られたナノ乳濁液製剤の薬物動態を、ラットを用いて評価した。その結果、ケルセチンの血中濃度時間曲線下面積(AUC)が、β-カロテンとケルセチンの単純な混合物と比べて5.5倍に向上した。糖尿病モデルラットにナノ乳濁液を投与すると、血糖値を低下し、膵組織の病変を改善し、血中のALT・AST・総コレステロール・クレアチニン・尿素窒素を低減した。