多嚢胞性卵巣症候群のモデルマウスにおける、ケルセチンによる内分泌および代謝異常の改善効果
Ameliorative effects of quercetin on endocrine and metabolic abnormalities associated with experimentally induced polycystic ovary syndrome in mice
- 出典:
- Comparative Clinical Pathology
- 2023
- 32
- 383–391
- DOI:
- 10.1007/s00580-023-03446-5
- 要旨:
- 抗癌剤レトロゾールで惹起した多嚢胞性卵巣症候群のモデルマウスに、ケルセチンを投与した。多嚢胞性卵巣症候群がもたらした体重と卵巣重量の増大と、血中グルコース・コレステロール・LDL・TNF-ɑ・テストステロン・黄体形成ホルモンの上昇は、ケルセチンが改善した。ケルセチンはまた、卵巣組織の卵胞刺激ホルモンとエストロゲンを増大し、抗酸化能を改善した。レトロゾールが変化させケルセチンが改善したした監視項目は、アディポネクチンの増減と連動しており、アディポネクチンの低下が多嚢胞性卵巣症候群の内分泌および代謝面に影響を及ぼすことを示唆した。