ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

慢性外傷性脳症に関連するR3-R4タウ前原線維の破壊における、ケルセチンと没食子酸の分子メカニズム: 類似点と相違点

Molecular Mechanism in the Disruption of Chronic Traumatic Encephalopathy-Related R3–R4 Tau Protofibril by Quercetin and Gallic Acid: Similarities and Differences

著作名:
Jiaxing Tang
Yu Zou
Yehong Gong
Zhengdong Xu
Jiaqian Wan
Guanghong Wei
Qingwen Zhang
出典:
ACS Chemical Neuroscience
2023
14
897–908
DOI:
10.1021/acschemneuro.2c00688
キーワード:
慢性外傷性脳症
タウ蛋白質
前原線維
ケルセチン
没食子酸
凝集抑制
要旨:
慢性外傷性脳症はタウ蛋白質の凝集と関連しており、タウオリゴマーが構成する前原線維の破壊が、有望な予防戦略である。ケルセチンと没食子酸は、慢性外傷性脳症に関連するR3-R4タウ前原線維の全体的な構造を破壊したが、没食子酸の方が強い活性を示した。両者とも前原線維の疎水性部分に結合して、固有の凝集補因子の結合と競合するため、タウ蛋白質の凝集を抑制した。