ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチン-銀ナノ粒子とルテオリンを配合した軟膏を局所適用して、皮膚リーシュマニア症を治療する: マウスにおける創傷治癒の促進

Topically Applied Luteolin/Quercetin-Capped Silver Nanoparticle Ointment as Antileishmanial Composite: Acceleration Wound Healing in BALB/c Mice

要旨:
ケルセチンを銀ナノ粒子に担持して、各種スペクトロスコピーにてその構造を確認した。得られたナノ粒子のリーシュマニア原虫promastigotesに対するIC50値は125 μg/mLであった。同時に測定したフリーのケルセチンとルテオリンのIC50値はそれぞれ、150および13 μg/mLであった。この結果を受け、ケルセチン‐銀ナノ粒子とフリーのルテオリンとを配合した、ワセリン基剤の軟膏を調製した。創傷した場所にリーシュマニア原虫を感染したマウスに、21日間連続して軟膏を傷口に塗布した。その結果、未治療の対照と比較して、大幅に炎症と病変サイズを減少した。