ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ネットワーク薬理学と分子ドッキングに基づく、黄耆による多系統萎縮症の治療メカニズム

Exploring the mechanism of astragalus membranaceus in the treatment of multiple system atrophy based on network pharmacology and molecular docking

要旨:
黄耆は、中医学で多系統萎縮症を含めた筋肉に関連する障害の治療に用いられる。メカニズムの詳細を解明すべく、黄耆の化合物-標的ネットワークを構築した。京都遺伝子ゲノム百科事典(Kyoto Encyclopedia of Genes and Genomes, KEGG)と遺伝子オントロジーを解析した結果、ケルセチン・ケンフェロール・イソラムネチンを活性成分として特定し、標的蛋白質はTP53・RELA・TNFであった。分子ドッキングの結果、3種のフラボノイドはそれぞれの蛋白質との良好な結合を示した。