オリーブ葉に含まれるフェノール類オレウロペイン・ヒドロキシチロソール・チロソール・ルチンは、膠芽腫にアポトーシスを誘導し、テモゾロミドの薬効にも影響を与える
Olea europaea Leaf Phenolics Oleuropein, Hydroxytyrosol, Tyrosol, and Rutin Induce Apoptosis and Additionally Affect Temozolomide against Glioblastoma: In Particular, Oleuropein Inhibits Spheroid Growth by Attenuating Stem-like Cell Phenotype
- 著作名:
- Melis Ercelik
- Cagla Tekin
- Gulcin Tezcan
- Secil Ak Aksoy
- Ahmet Bekar
- Hasan Kocaeli
- Mevlut Ozgur Taskapilioglu
- Pınar Eser
- Berrin Tunca
- 出典:
- Life
- 2023
- 13
- 470
- DOI:
- 10.3390/life13020470
- 要旨:
- ヒト由来膠芽腫細胞株T98GおよびA172を用いて、オリーブ葉抽出物の主なポリフェノール(オレウロペイン・ヒドロキシチロソール・チロソール・ルチン)の活性を評価した。オレウロペインはオリーブ葉抽出物と同程度にアポトーシスを誘導し、グリオーマ幹細胞様細胞を阻害した。ヒドロキシチロソールはグリオーマ幹細胞の生存率と遊走を減少したが、オリーブ葉抽出物と比べると活性が弱まった。ルチンは活性酸素種を減少し、コロニー形成と遊走を阻害した。チロソールは、4種の中で最も活性が弱かった。既存抗癌剤テモゾロミドの活性増強効果は4種全てに認めたが、オレウロペインが最も優れていた。