ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

3T3-L1細胞にてワサビノキ由来のケルセチン-3-O-ルチノシド(ルチン)は、AMPK/Glut-4を活性化して脂質生成と脂質蓄積を抑制し、グルコースの取り込みを改善する

Quercetin-3-O-rutinoside from Moringa oleifera Downregulates Adipogenesis and Lipid Accumulation and Improves Glucose Uptake by Activation of AMPK/Glut-4 in 3T3-L1 Cells

要旨:
ワサビノキ(Moringa oleifera)葉抽出物から単離したルチンは、α-グルコシダーゼと膵リパーゼを阻害し、IC50値は40および35 μg/mLであった。一方、脂肪細胞3T3-L1に対しては、160 μg/mLの高濃度でもなお、毒性を示さなかった。ルチンは、3T3-L1中の脂質の蓄積と脂質生成を大幅に減少さし、グルコース取り込みを有意に増強し、レプチンを低下した。ルチンはまた、AMPKのリン酸化を促進してGlut-4とUCP-1を発現を上方調節し、PPARγの発現は下方調節した。