ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

HaCaT細胞に過酸化水素が誘発した損傷に対するイソラムネチンの保護効果と、主要遺伝子の包括的な解析

Protective effects of isorhamnetin against H2O2-induced oxidative damage in HaCaT cells and comprehensive analysis of key genes

要旨:
ヒト角化細胞HaCaTを過酸化水素で刺激して、酸化ストレスの細胞モデルとした。イソラムネチンを作用すると、生存率を改善し、マロンジアルデヒドを低減し、SODの活性を向上した。イソラムネチンはまた、ミトコンドリア膜電位の低下を防ぎ、細胞形状の損傷を改善し、アポトーシスを抑制した。RNAシーケンスにて、イソラムネチンの処置で発現が大幅に変化した遺伝子51種を特定した。これらを、京都遺伝子ゲノム百科事典(Kyoto Encyclopedia of Genes and Genomes, KEGG)および遺伝子オントロジーで解析した結果、Wntシグナル伝達経路がイソラムネチンの抗酸化作用に関連していた。