ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

食事によるフラボノイド摂取と癌死亡率: 人口に基づくコホート研究

Dietary Flavonoid Intake and Cancer Mortality: A Population-Based Cohort Study

著作名:
Yanjun Zhou
Ke Gu
Fengying Zhou
出典:
Nutrients
2023
15
976
DOI:
10.3390/nu15040976
キーワード:
コホート研究
フラボノイド
摂取量
癌死亡率
ハザード比
要旨:
国民健康・栄養調査の参加者14,029名を対象に、フラボノイドの摂取と癌死亡率との関連を調査したコホート研究。117ヶ月の追跡期間中における、癌による死亡者は405名であった。1日あたりのフラボノイド摂取量を小さい順に並び替えて4等分して、それぞれの階層をQ1~4とした。フラボノイドの摂取量は、Q1: 24.31 mg以下、Q2: 24.31~64.05 mg、Q3: 64.05~217.38 mg、Q4: 217.38 mg以上。Q1を参照とした際の、Q2~4の癌死亡率のハザード比(95%信頼区間)は以下の通り。Q1 vs. Q2: 0.58 (95%信頼区間: 0.36, 0.91), P=0.02、Q1 vs. Q3: 0.55 (95%信頼区間: 0.31, 0.96), P=0.04、Q1 vs. Q4: 0.54 (95%信頼区間: 0.30, 0.99), P=0.05。結果は、フラボノイドの摂取量と癌死亡率との逆相関を示しており、フラボノイドの保護効果を示唆した。