ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

APP/PS1の二重遺伝子導入によるアルツハイマー病のモデルマウスにて、ヒペロシドは小胞体-ミトコンドリア間のカルシウムシグナル伝達カスケードを介して、β-アミロイドの毒性を緩和する

Hyperoside alleviates toxicity of β-amyloid via endoplasmic reticulum-mitochondrial calcium signal transduction cascade in APP/PS1 double transgenic Alzheimer’s disease mice

要旨:
Vitro: ヒペロシドはアミロイドβに直接結合するため、その凝集を抑制した。その結果、ヒペロシドは海馬神経細胞HT22にアミロイドβがもたらす毒性を軽減した。ヒペロシドはまた、小胞体からミトコンドリアに間のカルシウムシグナル伝達を調節して、ミトコンドリア膜電位の低下を防ぎ、アミロイドβによる神経細胞のアポトーシスも抑制した。Vivo: 遺伝子導入によるアルツハイマー病のモデルマウスに、ヒペロシドを経鼻で投与した。ヒペロシドは海馬と皮質におけるアミロイドβの蓄積を抑制し、Y字迷路試験のスコアを向上して認知機能の改善を示した。