パーキンソン病のMPTP急性マウスモデルにおける、リンゴ搾りかすから高速向流クロマトグラフィーで精製したイソケルシトリンの神経保護効果
The neuroprotective effects of isoquercitrin purified from apple pomace by high-speed countercurrent chromatography in the MPTP acute mouse model of Parkinson’s disease
- 出典:
- Food & Function
- 2021
- 12
- 6091-6101
- DOI:
- 10.1039/D1FO00843A
- 要旨:
- 神経毒1-メチル-4-フェニル-1,2,3,6-テトラヒドロピリジン(MPTP)で惹起したパーキンソン病の病態マウスを用いる、イソケルシトリンの薬効評価。パーキンソン病に特有の神経毒による異常行動を、イソケルシトリンが改善した。イソケルシトリンは、MPTPがもたらしたドーパミン作動性ニューロンの減少を回復させ、チロシンヒドロキシラーゼおよびドーパミン輸送体の発現を増大させ、アポトーシス誘導物質Baxを減少させ、MPTPによる酸化ストレスを減少した。なお、イソケルシトリンはリンゴジュースの搾りかすより高速向流クロマトで精製して得ており、廃物の有効利用の観点からも興味深い。