ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンはGADD34の誘導によりeIF2αのリン酸化を減少する

Quercetin reduces eIF2α phosphorylation by GADD34 induction

要旨:
アルツハイマー病のモデルマウスと糖尿病のモデルマウスを交配して、新規病態モデルを作成した。ケルセチンを投与すると、オートファジー障害細胞において、プレセニリン1の発現とアミロイドβの分泌を抑制した。ケルセチンはこの時、成長停止およびDNA損傷誘導遺伝子34(GADD34)を誘導し、eIF2αの脱リン酸化を媒介して、ATF4の発現を減少した。野生型マウスの脳ではGADD34が通常に誘導されるが、新病態モデルではケルセチンの投与を要した。