ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

RNAプルダウン共焦点ナノスキャン法(RP-CONA)は、α-シヌクレインレベルを低下させるmiR-7前駆体/HuR相互作用阻害剤として、ケルセチンを検出する

RNA pull-down confocal nanoscanning (RP-CONA) detects quercetin as pri-miR-7/HuR interaction inhibitor that decreases α-synuclein levels

要旨:
RNA-蛋白質の相互作用を調節する物質を同定する新手法として、RNAプルダウン共焦点ナノスキャン法を確立した。この手法により、HuR(脳に多く存在するmiR-7の合成を阻害する蛋白質)とmiR-7の前駆体との相互作用を妨害する小分子を、ケルセチンと同定した。すなわち、ケルセチンはHuRの働きを抑制し、miR-7を上方調節する。なお、miR-7の主要な役割は、パーキンソン病の原因蛋白質α-シヌクレインの阻害である。