ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ビンクリスチンがラットに誘発した肝障害に対するケルセチンの有益な効果: Nrf2/HO-1・NF-κB/STAT3・SIRT1/PGC-1αの調節

Beneficial effects of quercetin on vincristine-induced liver injury in rats: Modulating the levels of Nrf2/HO-1, NF-κB/STAT3, and SIRT1/PGC-1α

著作名:
Selim Çomaklı
Selçuk Özdemir
Sefa Küçükler
Fatih M. Kandemir
出典:
Journal of Biochemical and Molecular Toxicology
2023
37
e23326
DOI:
10.1002/jbt.23326
キーワード:
ビンクリスチン
ラット
ケルセチン
肝保護
抗酸化作用
抗炎症作用
アポトーシス
動物実験
要旨:
抗癌剤ビンクリスチンで惹起した肝損傷のラットに、ケルセチンを投与した。ビンクリスチンがもたらしたALT・AST・ALPの上昇は、ケルセチンが低減して肝機能を改善した。ケルセチンはまた、肝組織のマロンジアルデヒドを減少し、SOD・カタラーゼ・GPxは増大して抗酸化作用を示した。さらにケルセチンは、肝組織のNF-κB・STAT3・Bax・カスパーゼ-3を低減し、Nrf2・HO-1・SIRT1・Bcl-2は上昇して、炎症とアポトーシスを軽減した。