ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

低圧性低酸素症がラットに誘発した腎障害: ケルセチン摂取による予防的な改善

Hypobaric hypoxia induced renal injury in rats: Prophylactic amelioration by quercetin supplementation

著作名:
Vaishnavi Rathi
Isha Tiwari
Ritu Kulshreshtha
Sarada S. K. Sagi
出典:
PLoS ONE
2023
18
e0279304
DOI:
10.1371/journal.pone.0279304
キーワード:
低圧性低酸素症
ラット
ケルセチン
腎保護
動物実験
要旨:
高度7620 mに相当する低圧・低酸素条件に12時間ラットを晒した。ラットの腎組織に酸化ストレス(活性酸素種とマロンジアルデヒドの増大)と機能低下(血中クレアチニン・尿素窒素・尿酸の上昇)を誘発した。予めケルセチンを投与してから低圧・低酸素条件に晒し、腎保護を最適化する用量を検討した。25, 50, 100, 200 mg/kgの内、50 mg/kgが最適条件であった。ケルセチンはHIF-1αの発現を安定させ、腎組織の乳酸脱水素酵素とVEGFを減少して、低圧性低酸素症に対抗した。