卵巣摘出した骨減少のモデルラットにて、ケルセチンはオートファジーとアポトーシスを調節して、骨粗鬆症に対するアレンドロン酸の効果を増強する
Quercetin potentiates the anti-osteoporotic effects of alendronate through modulation of autophagy and apoptosis mechanisms in ovariectomy-induced bone loss rat model
- 著作名:
- Sima Mousavi
- Sina Vakili
- Fatemeh Zal
- Amir Savardashtaki
- Morteza Jafarinia
- Soudabeh Sabetian
- Damoun Razmjoue
- Ali Veisi
- Omid Azadbakht
- Mohamad Sabaghan
- Hamid Behrouj
- 出典:
- Molecular Biology Reports
- 2023
- 50
- 3693–3703
- DOI:
- 10.1007/s11033-023-08311-w
- 要旨:
- 卵巣を摘出した骨減少のモデルラットに、既存薬アレンドロン酸(5 μg/kg)の単独投与と、ケルセチン(15 mg/kg)との共投与を比較した。卵巣摘出で減少した脛骨・骨細胞・骨芽細胞と、増大した破骨細胞は、アレンドロン酸が回復したが、併用群と単独群との群間有意差を認めた。オートファジーのマーカーであるBeclin-1とアポトーシスのマーカーであるBcl-2およびカスパーゼ-3の増減にも群間有意差を認めた。従って卵巣摘出は骨組織にオートファジーとアポトーシスを促進したが、アレンドロン酸が抑制した。ケルセチンは、アレンドロン酸の効果を増強した。