ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

HepG2細胞におけるスフィンゴ脂質の代謝に関する、ケルセチンとフィンゴリモドの単独または組合せの効果

Effect of Quercetin and Fingolimod, Alone or in Combination, on the Sphingolipid Metabolism in HepG2 Cells

要旨:
ヒト由来肝癌細胞株HepG2に対する、ケルセチンとフィンゴリモドの挙動を調査した。アポトーシスと増殖のバランスを維持するスフィンゴシンキナーゼ1(SK1)の阻害活性は、ケルセチン単独<フィンゴリモド単独<両者の組合せの順であった。一方、SK1の発現抑制作用はケルセチンと組合せが示し、フィンゴリモド単独では効果がなかった。結果としてHepG2にアポトーシスを誘導したのは、ケルセチン単独と組合せであった。