ケルセチンは細胞周期関連の蛋白質の発現を調節して、アルツハイマー病のショウジョウバエモデルにおけるアミロイドβの毒性を改善する
Quercetin ameliorates Aβ toxicity in Drosophila AD model by modulating cell cycle-related protein expression
- 出典:
- Oncotarget
- 2016
- 7
- 67716-67731
- DOI:
- 10.18632/oncotarget.11963
- 要旨:
- 脳内にアミロイドβ42の発現を駆動するアルツハイマー病のショウジョウバエモデルに、ケルセチンを投与した。ケルセチンによる行動改善を確認した後、遺伝子解析を行った。アミロイドβが上方調節してケルセチンが発現を阻害した遺伝子58種、反対にアミロイドβが発現を抑制しケルセチンが回復した遺伝子2種を見出した。遺伝子オントロジーおよび京都遺伝子ゲノム百科事典(KEGG)解析にて、蛋白質間相互作用ネットワークを構築した。その結果、ケルセチンがアルツハイマー病の改善に関与するコア蛋白質を、細胞周期に関連するサイクリンBと特定した。