ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

マウス胚盤胞の培地へのケルセチン添加は、品質が向上し低酸素誘導因子1α(HIF-1α)の発現が増加する

Supplementation of culture medium with quercetin improves mouse blastocyst quality and increases the expression of HIF-1α protein

要旨:
体外受精で得た着床前マウス胚に対する、ケルセチンの影響を調査した。ケルセチンで長期間培養すると胚は発育せず、抗酸化作用に起因する毒性を示唆した。しかし、桑実胚から胚盤胞までの短期間におけるケルセチンの存在は、胚の発育能力を大幅に改善し、最終的な細胞数を増加し、アポトーシスを減少した。また、胚をケルセチンで2~4時間処理すると、未処理の胚と比較して低酸素誘導因子1α(HIF-1α)の発現が上昇した。