ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチン3-O-(6″-O-E-カフェロイル)-β-D-グルコシドは、MAPKおよびAkt/GSK3β/β-カテニンシグナル伝達経路を上方調節して、メラニン形成を促進する

Quercetin 3-O-(6″-O-E-caffeoyl)-β-D-glucopyranoside, a Flavonoid Compound, Promotes Melanogenesis through the Upregulation of MAPKs and Akt/GSK3β/β-Catenin Signaling Pathways

要旨:
ケルセチン3-O-(6″-O-E-カフェロイル)-β-D-グルコシド(CCG、イソケルセチンの6″位にカフェ酸がエステル結合したハイブリッド天然物)を、悪性黒色腫細胞B16に作用させた。CCGはチロシナーゼの活性を上昇して、B16におけるメラニン形成を促進した。CCGはp38とJNKのリン酸化を促進し、AktとGSK-3βの発現を活性化して、細胞質のβ-カテニンを増大した。その後、β-カテニンは核移行して、メラニン形成が活性化した。