癌治療の標的として、ケルセチンがアポトーシス以外の細胞死を誘導するメカニズム
Targeting of non-apoptotic cancer cell death mechanisms by quercetin: Implications in cancer therapy
- 出典:
- Frontiers in Pharmacology
- 2022
- 13
- 1043056
- DOI:
- 10.3389/fphar.2022.1043056
- 要旨:
- アポトーシス以外の細胞死を、ケルセチンが癌細胞に誘導した実例の総説。多くの制癌剤の作用機序はアポトーシスであり、耐性の出現は癌細胞によるアポトーシス分子の不活性化にある。よって、アポトーシス以外の細胞死は、注目されている創薬ターゲットとなっている。本総説では、オートファジー・細胞老化・分裂期崩壊・フェロトーシス・ネクロトーシス・パイロトーシスに章分けして、ケルセチンの作用を論じる。