ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンは、アポトーシスとiNOS/NF-κBおよびHO-1/Nrf2経路の調節にて酸化ストレスを緩和して、マンガンが誘発した神経炎症を軽減する

Quercetin Attenuates Manganese-Induced Neuroinflammation by Alleviating Oxidative Stress through Regulation of Apoptosis, iNOS/NF-κB and HO-1/Nrf2 Pathways

著作名:
Entaz Bahar
Ji-Ye Kim
Hyonok Yoon
出典:
International Journal of Molecular Sciences
2017
18
1989
DOI:
10.3390/ijms18091989
キーワード:
神経芽腫細胞
SK-N-MC
マンガン
ケルセチン
抗酸化作用
HO-1/Nrf2
ラット
抗炎症作用
iNOS/NF-κB
アポトーシス
動物実験
要旨:
Vitro: ヒト由来神経芽腫細胞株SK-N-MCをマンガンで刺激すると、生存率が減少し、乳酸脱水素酵素が上昇した。予めケルセチンを投与すると、マンガンがもたらす酸化ストレス・ミトコンドリア不全・アポトーシスを顕著に抑制して、生存率を改善した。ケルセチンはNF-κBを下方調節し、HO-1とNrf2は上方調節して活性酸素種を低減した。Vivo: ラットにケルセチンとマンガンを共投与すると、マンガンの単独投与時と比べて、脳組織の損傷を軽減した。ケルセチンは、脳内のTNF-α・IL-1β・IL-6・COX-2・iNOSの発現を抑制して炎症を緩和するとともに、Bax・カスパーゼ-3・PARP-1の発現も低減してアポトーシスを阻害した。