ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

女性のメタボリックシンドロームを治療するケルセチン・酸化鉄ナノ粒子・アスコルビン酸組成物

Positive effects of Quercetin, Iron Oxide Nanoparticles and Ascorbic Acid composition in the treatment of women with metabolic syndrome

要旨:
40~74歳の女性メタボリックシンドローム患者60名を対象とする、臨床研究。被験者は、血糖値に以下2点の条件で選定した。1) 空腹時血糖値が5.6~6.99 mmol/L、2) 経口グルコース負荷試験にて2時間後の血糖値が7.8~11.0 mmol/L。被験者を30名ずつランダムに2群に分け、介入群はケルセチン140 mg、酸化鉄ナノ粒子30 mg、アスコルビン酸50 mgを含むカプセルを1日1錠摂取し、対照群はプラセボを服用した。1か月後の検査にて、空腹時血糖値と経口グルコース負荷試験のベースラインからの変化に群間有意差(P<0.05)を認めた。また、介入群で動脈硬化指数が3以上の16名と、3未満の14名をサブグループ解析した。その結果、動脈硬化指数・総コレステロール・LDLのベースラインからの変化に群間有意差(P<0.05)を認め、3以上の16名に改善効果が示された。