ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ブナ科のアカガシとその主成分イソケルシトリンは、ウィルスによる活性酸素種の産生とNF-κBの活性化を抑制して、HSV-1の複製を阻害する

Quercus acuta Thunb. (Fagaceae) and Its Component, Isoquercitrin, Inhibit HSV-1 Replication by Suppressing Virus-Induced ROS Production and NF-κB Activation

要旨:
単純ヘルペスウイルス-1(HSV-1)に感染したヒト由来神経芽腫細胞株SK-N-SHに、アカガシのメタノール抽出物を投与した。その結果、細胞内の活性酸素種の生成を抑制し、NF-кBの活性化を阻害した。アカガシ抽出物はまた、HSV-1の感染時にTBK1を誘導して、IRF3のリン酸化を促進した。UPLC-MSにてアカガシ抽出物の主な成分を、カテキン・クロロゲン酸・フラキシン・イソケルシトリン・タキシフォリンと同定し、活性成分はイソケルシトリンであった。