ブナ科のアカガシとその主成分イソケルシトリンは、ウィルスによる活性酸素種の産生とNF-κBの活性化を抑制して、HSV-1の複製を阻害する
Quercus acuta Thunb. (Fagaceae) and Its Component, Isoquercitrin, Inhibit HSV-1 Replication by Suppressing Virus-Induced ROS Production and NF-κB Activation
- 著作名:
- Buyun Kim
- Young Soo Kim
- Youn-Hwan Hwang
- Hye Jin Yang
- Wei Li
- Eun-Bin Kwon
- Tae In Kim
- Younghoon Go
- Jang-Gi Choi
- 出典:
- Antioxidants
- 2021
- 10
- 1638
- DOI:
- 10.3390/antiox10101638
- 要旨:
- 単純ヘルペスウイルス-1(HSV-1)に感染したヒト由来神経芽腫細胞株SK-N-SHに、アカガシのメタノール抽出物を投与した。その結果、細胞内の活性酸素種の生成を抑制し、NF-кBの活性化を阻害した。アカガシ抽出物はまた、HSV-1の感染時にTBK1を誘導して、IRF3のリン酸化を促進した。UPLC-MSにてアカガシ抽出物の主な成分を、カテキン・クロロゲン酸・フラキシン・イソケルシトリン・タキシフォリンと同定し、活性成分はイソケルシトリンであった。