ケルセチンは、慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者から採取した細胞のコルチコステロイド感受性を回復する
Quercetin restores corticosteroid sensitivity in cells from patients with chronic obstructive pulmonary disease
- 出典:
- Experimental Lung Research
- 2017
- 43
- 417-425
- DOI:
- 10.1080/01902148.2017.1393707
- キーワード:
- COPD
- 末梢血単核細胞
- コルチコステロイド感受性
- ケルセチン
- 要旨:
- 慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者から採取した末梢血単核細胞(PBMC, peripheral blood mononuclear cells)と健常者から得たPBMCの、コルチコステロイド感受性を比較した。PBMCをTNF-αで刺激し、炎症サイトカインCXCL8産出を40%阻害するデキサメタゾンの濃度をもって、感受性の指標とした。COPD患者由来のPBMCは、健常者に比べて顕著にコルチコステロイド感受性が低下して、高い40%阻害濃度であった。しかし、ケルセチンで処置すると、PBMCのコルチコステロイド感受性が回復した。