ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンは、慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者から採取した細胞のコルチコステロイド感受性を回復する

Quercetin restores corticosteroid sensitivity in cells from patients with chronic obstructive pulmonary disease

著作名:
Akihisa Mitani
Aishah Azam
Chaitanya Vuppusetty
Kazuhiro Ito
Nicolas Mercado
Peter J. Barnes
出典:
Experimental Lung Research
2017
43
417-425
DOI:
10.1080/01902148.2017.1393707
キーワード:
COPD
末梢血単核細胞
コルチコステロイド感受性
ケルセチン
要旨:
慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者から採取した末梢血単核細胞(PBMC, peripheral blood mononuclear cells)と健常者から得たPBMCの、コルチコステロイド感受性を比較した。PBMCをTNF-αで刺激し、炎症サイトカインCXCL8産出を40%阻害するデキサメタゾンの濃度をもって、感受性の指標とした。COPD患者由来のPBMCは、健常者に比べて顕著にコルチコステロイド感受性が低下して、高い40%阻害濃度であった。しかし、ケルセチンで処置すると、PBMCのコルチコステロイド感受性が回復した。