ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

アドリアマイシンによる、ラットの心臓におけるエネルギー代謝の異変はケルセチンが逆転する

Quercetin Reverses Altered Energy Metabolism in the Heart of Rats Receiving Adriamycin Chemotherapy

著作名:
Naglaa Zakaria
Samah R. Khalil
Ashraf Awad
Ghada M. Khairy
出典:
Cardiovascular Toxicology
2018
18
109–119
DOI:
10.1007/s12012-017-9420-4
キーワード:
アドリアマイシン
ラット
ケルセチン
心筋保護
AMPKシグナル伝達
動物実験
要旨:
抗癌剤アドリアマイシンを投与したラットは、心筋の損傷が著しかった。ケルセチンの前投与もしくは共投与は、トロポニン・心筋に結合したクレアチンキナーゼ・クレアチンホスホキナーゼの心筋損傷のバイオマーカーとともに、マロンジアルデヒドも軽減した。ケルセチンはAMPKα2・PPARα・PCG-1αの発現を遺伝子レベルで促進し、AMPKシグナル伝達経路の活性化に基づく心筋保護効果を示唆した。