ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンとリコペンの同時投与は、D-ガラクトースがマウスに誘発する酸化的損傷を予防する

Quercetin and lycopene co-administration prevents oxidative damage induced by D-galactose in mice

要旨:
過剰のガラクトース(150 mg/kg)を投与したマウスは心臓と海馬を損傷したが、ケルセチン(45 mg/kg)とリコペン(15 mg/kg)の組合せの同時投与が軽減した。組合せの抗酸化作用は、血中および心組織のマロンジアルデヒドを低減し、SODとカタラーゼ活性を高め、海馬中のSODとカタラーゼの発現を増大した。組合せはまた、IL-1βとCOX-2を低減して抗炎症作用も発揮した。心組織および海馬にて、Nrf2・HO-1・NQO1の発現が増大したが、特筆すべきはSIRT1の発現であり、心組織では3.3倍、海馬では3.0倍に達した。