ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンと5-フルオロウラシルの相互作用: 細胞および薬物動態研究

Interaction of quercetin and 5-fluorouracil: cellular and pharmacokinetic study

要旨:
5-フルオロウラシル(5-FU)が有するヒト由来結腸癌細胞株HT-29の抗増殖効果は、ケルセチンを組合せると増強した。ラットにケルセチン(10 mg/kg)の投与を14日間継続した後、5-FU(50 mg/kg)投与した際の最大血中濃度(Cmax)および血中濃度時間曲線下面積(AUC)は、5-FU単独投与時の113%および128%となった。従って、ケルセチンは5-FUの抗癌効果を増強した上、体内吸収も高める働きがある。