ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

唐辛子由来のカプサイシンとケルセチンの組合せは、RAS/Raf-1/MEK/ERKシグナル伝達経路を介して血糖降下作用を増強する

Enhanced hypoglycemic bioactivity via RAS/Raf-1/MEK/ERK signaling pathway by combining capsaicin and QUERCETIN from chili peppers

要旨:
高脂肪食とストレプトゾトシンで惹起した糖尿病のモデルマウスに、カプサイシンとケルセチンの組合せを投与した。組合せは血糖値を下げ、肝および膵組織の病変を改善した。組合せは血中の中性脂肪・総コレステロール・LDLを低減し、肝組織のホスホエノールピルビン酸カルボキシキナーゼとグルコース-6-ホスファターゼの活性を低下して、血糖値の低下に寄与した。組合せの投与で発現が減少した蛋白質はRas・Raf-1・MEK1/2・ERK1/2であり、RAS/Raf-1/MEK/ERKシグナルの抑制を示唆した。なお、カプサイシン/ケルセチン=3:1が最適な比率であった。