ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンとその発酵抽出物は、ビスフェノールAに暴露した結腸癌細胞HT-29の生存率を阻害する

Quercetin and Its Fermented Extract as a Potential Inhibitor of Bisphenol A-Exposed HT-29 Colon Cancer Cells’ Viability

要旨:
ビスフェノールAは、結腸癌の進行を促進する。ヒト由来結腸癌細胞株HT-29をビスフェノールAで活性化し、ケルセチンおよびその代謝物である3,4-ジヒドロキシフェニル酢酸を投与して増殖阻害効果を調べた。その結果、HT-29の生存率は60および50%であった。ケルセチンはHT-29の細胞周期のG0/G1期を停止し、3,4-ジヒドロキシフェニル酢酸はS期を停止した。分子ドッキングにてエストロゲン受容体との親和性を計算したところ、ケルセチン > ビスフェノールA > 3,4-ジヒドロキシフェニル酢酸の順番であった。