ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンはp38MAPK/p16経路の阻害を介して、プラーク中の酸化体LDLが誘発するマクロファージの老化を抑制し、アテローム性動脈硬化症を軽減する

Quercetin alleviates atherosclerosis by suppressing oxidized LDL-induced senescence in plaque macrophage via inhibiting the p38MAPK/p16 pathway

著作名:
Gang Luo
Lu Xiang
Lin Xiao
出典:
The Journal of Nutritional Biochemistry
2023
116
109314
DOI:
10.1016/j.jnutbio.2023.109314
キーワード:
アテローム性動脈硬化症
マウス
プラーク
老化マクロファージ
細胞老化随伴分泌現象
ケルセチン
p38MAPK/p16
動物実験
RAW264.7
要旨:
Vivo: アポリポ蛋白質Eをノックダウンしたマウスに、高脂肪食でアテローム性動脈硬化症を惹起した。動脈にはプラークが増え、プラーク中には老化したマクロファージが蓄積した。ケルセチンの投与は、細胞老化随伴分泌現象を阻害して、老化マクロファージを大幅に減少した。ケルセチンはまた、p38MAPKのリン酸化とp16の発現を阻害して、アテローム性動脈硬化症を軽減した。Vitro: 酸化体LDLで刺激したマグロファージRAW264.7にケルセチンを投与すると、細胞老化随伴分泌現象因子の発現をmRNAレベルで阻害した。RAW264.7においてもマウスと同様に、ケルセチンによるp38MAPKのリン酸化とp16の発現の阻害を確認した。