ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンはSIRT1/PGC-1αシグナル伝達経路を介してマクロファージの免疫代謝を再プログラムして、リポ多糖が誘発した酸化的損傷を改善する

Quercetin Reprograms Immunometabolism of Macrophages via the SIRT1/PGC-1α Signaling Pathway to Ameliorate Lipopolysaccharide-Induced Oxidative Damage

要旨:
マクロファージRAW267.4をリポ多糖で刺激すると、増殖の抑制と分化の阻害をもたらしたが、ケルセチンの投与で逆転した。リポ多糖に起因する、細胞内の活性酸素種・マロンジアルデヒド・TNF-α・IL-1β・IL-6・NF-κBの上昇とGSHの減少も、ケルセチンの抗酸化作用と抗炎症作用で逆転した。ケルセチンはまた、リポ多糖が阻害したSIRT1およびPGC-1αの発現を蛋白質レベルで有意に上方調節した。