イソラムネチンは腸内細菌叢を調節して、マウスのII型糖尿病を軽減する
The mitigative effect of isorhamnetin against type 2 diabetes via gut microbiota regulation in mice
- 出典:
- Frontiers in Nutrition
- 2022
- 9
- 1070908
- DOI:
- 10.3389/fnut.2022.1070908
- 要旨:
- 高脂肪食とストレプトゾトシンで惹起したII型糖尿病のモデルマウスに、イソラムネチンを投与した。イソラムネチンは空腹時血糖値を顕著に下げ、血中脂質パラメータ(中性脂肪・総コレステロール・HDL・LDL)を改善し、腸内の短鎖脂肪酸を増大した。腸内細菌叢の解析結果は、イソラムネチンによるラクトバシラス属の顕著な減少と、バクテロイデスS24-7の上昇を明らかにした。腸内細菌叢は、腸内の短鎖脂肪酸・血中の炎症因子(IL-1β)・血中脂質パラメータ(上記)と良好に相関しており、イソラムネチンの糖尿病改善効果は、腸内細菌叢の調節を介していることを示唆した。