ルチンとケルセチンの構造やラジカル消去活性は、放射線被ばく後も保持しているか?
Do Rutin and Quercetin Retain Their Structure and Radical Scavenging Activity after Exposure to Radiation?
- 著作名:
- Natalia Rosiak
- Judyta Cielecka-Piontek
- Robert Skibiński
- Kornelia Lewandowska
- Waldemar Bednarski
- Przemysław Zalewski
- 出典:
- Molecules
- 2023
- 28
- 2713
- DOI:
- 10.3390/molecules28062713
- 要旨:
- ルチンとケルセチンを固体の状態で、25 kGyの放射線に暴露した。照射中のESRスペクトルはフリーラジカルの形成を示し、ラジカル濃度はルチンが0.90 ppm、ケルセチンが0.29 ppmであった。照射後のHPLCは、ルチン・ケルセチンともに分解物を認めなかった。また、ラジカル消去活性は、放射線の照射前後で変化がなかった。よって、少量のフリーラジカル形成にかかわらず、ルチン・ケルセチンとも放射線に安定である。