ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンはブロイラーのPI3K/PKB/AMPKシグナル伝達経路を活性化して、鶏肉の品質を改善する

Quercetin ameliorates chicken quality by activating the PI3K/PKB/AMPK signaling pathway in broilers

著作名:
Mi Wang
Bo Wang
Shuaishuai Zhou
Jiayan Liu
Han Lu
Hao Wu
Manyi Ding
Yao Li
出典:
Frontiers in Veterinary Science
2022
9
951512
DOI:
10.3389/fvets.2022.951512
キーワード:
ブロイラー
ケルセチン
ドリップロス
肉質
PI3K/PKB/AMPK
動物実験
要旨:
1日齢のブロイラーの雛を4群に分け、1) 通常の餌、2) 0.2 g/kgのケルセチンを添加した餌、3) 0.4 g/kgのケルセチンを添加した餌、4) 0.6 g/kgのケルセチンを添加した餌の4通りで42日間飼育した。モモ肉の色調における明るさの増大と、モモ肉と胸肉のドリップロス(冷凍食品の解凍する水分)の減少は、1)に比べて3)および4)で顕著であった。肉の色・柔らかさ・ジューシーさの官能スコアも、ケルセチンが濃度依存的に改善した。PKBおよびAMPKのmRNAの発現の増加は3)および4)で顕著であり、PI3K・LPL・Apo A1に関しては2)~4)で顕著であり、ケルセチンによる肉質の改善はPI3K/PKB/AMPKシグナル伝達経路の活性化を示唆した。