ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

慢性リンパ性白血病にて、CK2とPI3Kはケルセチンの直接の分子標的である

CK2 and PI3K are direct molecular targets of quercetin in chronic lymphocytic leukaemia

要旨:
慢性リンパ性白血病細胞株HG3に、ケルセチンとBcl-2阻害剤であるABT-737との組合せを作用した。その結果、組合せは相乗的にHG3のアポトーシスを促進した。HG3にケルセチンを作用して2分以内に、CK2(PI3K/Akt経路が活性化するプロテインキナーゼ)に対する阻害効果が現れた。ケルセチンはまた、CK2の上流にあるPI3Kも阻害した。ケルセチンによるCK2とPI3の複合阻害により、ABT-737の感受性が回復して、相乗効果が出現した。