慢性リンパ性白血病にて、CK2とPI3Kはケルセチンの直接の分子標的である
CK2 and PI3K are direct molecular targets of quercetin in chronic lymphocytic leukaemia
- 著作名:
- Maria Russo
- Alfonsina Milito
- Carmela Spagnuolo
- Virginia Carbone
- Anders Rosén
- Paola Minasi
- Fabio Lauria
- Gian Luigi Russo
- 出典:
- Oncotarget
- 2017
- 8
- 42571-42587
- DOI:
- 10.18632/oncotarget.17246
- 要旨:
- 慢性リンパ性白血病細胞株HG3に、ケルセチンとBcl-2阻害剤であるABT-737との組合せを作用した。その結果、組合せは相乗的にHG3のアポトーシスを促進した。HG3にケルセチンを作用して2分以内に、CK2(PI3K/Akt経路が活性化するプロテインキナーゼ)に対する阻害効果が現れた。ケルセチンはまた、CK2の上流にあるPI3Kも阻害した。ケルセチンによるCK2とPI3の複合阻害により、ABT-737の感受性が回復して、相乗効果が出現した。