ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンはTh1/Th2細胞とTreg/Th17細胞の不均衡を解消して、アレルギー性鼻炎を軽減する

Quercetin improves the imbalance of Th1/Th2 cells and Treg/Th17 cells to attenuate allergic rhinitis

要旨:
オボアルブミンで惹起したアレルギー性鼻炎のモデルマウスにケルセチンを投与すると、用量依存的にくしゃみと鼻をこする頻度が減少した。ケルセチンは血中の免疫グロブリンE・免疫グロブリンG1・ヒスタミン・IL-4・IL-5を減少し、免疫グロブリンG2・インターフェロンγを上昇した。すなわち、ケルセチンはTh1/Th2のバランスを整えたことになる。ケルセチンはまた、IL-17とTGF-βを減少し、IL-10とFoxp3を上昇して、Treg/Th17のバランスも整えた。他にケルセチンによるNF-κB経路の不活性化と核移行の阻害も、作用メカニズムとして提唱された。