ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

キンセンソウ由来のクロロゲン酸・ルチン・ケルセチンは、免疫とAKT/mTORシグナル経路を調節しフェロトーシスおよびアポトーシスを阻害して、トリプトリドが誘発した多臓器損傷を軽減する

Chlorogenic acid, rutin, and quercetin from Lysimachia christinae alleviate triptolide-induced multi-organ injury in vivo by modulating immunity and AKT/mTOR signal pathway to inhibit ferroptosis and apoptosis

要旨:
キンセンソウ(金銭草、Lysimachia christinae)は中医学で解毒に用いられ、その主成分はクロロゲン酸・ルチン・ケルセチンである。トリプトリドで惹起した多臓器損傷のモデルマウスに3種の組合せを投与した。その結果、AKT/mTOR経路を活性化し、鉄イオンとマロンジアルデヒドを低減し、カタラーゼ・GPx・GST・GSH・SODは上昇して、トリプトリドがもたらしたフェロトーシスを酸化ストレスを軽減した。組合せはまた、FasとBaxを阻害しBcl-2は活性化して、トリプトリドがもたらしたアポトーシスを抑制した。