ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチン-3-O-β-D-グルコピラノシド(イソケルセチン)が豊富な画分は、ラットにおける感染性・分泌性・浸透性それぞれの下痢モデルに有効である

Quercetin-3-O-β-D-glucopyranoside-rich fraction demonstrated efficacy against infectious, secretory, and osmotic models of diarrhoeal rats

要旨:
ヒマシ油・硫酸マグネシウム・フレクスナー赤痢菌にて、ラットに分泌性・浸透性・感染性の下痢を惹起して3通りのモデルを作成した。モンビンノキ(Spondias mombin、ウルシ科)葉抽出物のイソケルセチンが豊富な画分を投与すると、3つのモデル全てにおいて、体重の減少を改善した。イソケルセチンは、TNF-α・IL-1β・PGE2・一酸化窒素を有意に減少し、下痢による蠕動(ぜんどう、腸管の自立的な動き)の抑制を回復した。