ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

イソラムネチンはドキソルビシン耐性乳癌のDNAを損傷し、AMPK/mTOR/p70S6Kシグナル伝達経路の調節により、細胞周期の停止とアポトーシスを誘導する

Isorhamnetin induces cell cycle arrest and apoptosis by triggering DNA damage and regulating the AMPK/mTOR/p70S6K signaling pathway in doxorubicin-resistant breast cancer

要旨:
ドキソルビシン耐性乳癌細胞へのアポトーシス誘導率は、ドキソルビシン単独作用時の5.83±0.68%に対して、50 μMのイソラムネチンの添加で35.38±3.18%に向上した。イソラムネチンはBcl-2を阻害し、前駆体からカスパーゼ-3の発現を促進して、DNAの断片化を主導した。イソラムネチンはまた、ドキソルビシン耐性乳癌細胞のG2/M期を停止したが、これにはAMPK/mTOR/p70S6Kの遮断が関与した。