TNF-αおよびリポ多糖がHepG2細胞に誘導した炎症における、エリスロポエチン・低酸素誘導因子-1α・2α・パイロトーシス関連遺伝子の発現に対するケルセチンの影響
The effects of quercetin on erythropoietin, hypoxia-inducible factors-1α, 2α, and pyroptosis related genes expression levels in inflammation induced by TNF-α and LPS in HepG2 cells
- 出典:
- Cukurova Medical Journal
- 2023
- 48
- 268-277
- DOI:
- 10.17826/cumj.1174607
- 要旨:
- HepG2細胞をTNF-αもしくはリポ多糖で刺激すると、TNF-α・IL-1α・NF-κBの遺伝子の発現が活性化して炎症を誘発した。ケルセチンの投与はこれらを抑制して、抗炎症作用を発揮した。赤血球の産生を促進するエリスロポエチンの発現は、TNF-αおよびリポ多糖で抑制され、ケルセチンの投与でも改善されなかった。しかし、エリスロポエチンの合成を刺激する低酸素誘導因子-1αおよび2αの発現は、ケルセチンが増大した。炎症性プログラム細胞死のパイロトーシスに関連するマーカーであるカスパーゼ-1およびIL-18の発現もまた、ケルセチンが抑制した。