ケルセチンはミクログリアの神経炎症応答を抑制し、嗅球摘出ラットに抗うつ様効果を誘導する
Quercetin suppress microglial neuroinflammatory response and induce antidepressent-like effect in olfactory bulbectomized rats
- 出典:
- Neuroscience
- 2013
- 255
- 86-98
- DOI:
- 10.1016/j.neuroscience.2013.09.044
- 要旨:
- 嗅球摘出で惹起したうつ病のモデルラットは、オープンフィールド試験と強制水泳試験のスコアが低下し、皮質と海馬ではTNF-α・IL-6・カスパーゼ-3が上昇した。その後、ケルセチンを投与すると、行動・生化学マーカー・脳組織の病変を顕著に改善した。抗生物質ミノサイクリンには、ミクログリアの活性抑制効果が知られているが、ケルセチンと共投与すると、脳神経保護効果が増強された。