ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ルチンを含む高分子ミセルの調製・物性評価・抗癌ナノ医薬品としての安息香酸類およびトリアゾロフルオロキノロンとの相乗効果

Preparation and Characterization of Rutin-Encapsulated Polymeric Micelles and Studies of Synergism with Bioactive Benzoic Acids and Triazolofluoroquinolones as Anticancer Nanomedicines

著作名:
Razan Ibrahim
Violet Kasabri
Suhair Sunoqrot
Dana Shalabi
Rema Alkhateeb
Yusuf Alhiari
出典:
Asian Pacific Journal of Cancer Prevention
2023
24
977-989
DOI:
10.31557/APJCP.2023.24.3.977
キーワード:
ルチン
高分子ナノミセル
ラジカル消去
抗癌活性
要旨:
ルチンを含む高分子ナノミセルを新規に設計し、粒径の18±2 nmと封入効率59.5±2.9%を確認した。マクロファージRAW264.7をリポ多糖で刺激した際のNOラジカル消去活性(IC50値)は、インドメタシンが60.88 μMであり、ナノミセルは同等の73.03 μMであった。抗増殖活性を評価した6種類の癌細胞の内5種類において、ナノミセルはフリーのケルセチンや既存薬のシスプラチンより高いIC50値であった。また、ナノミセルを安息香酸の誘導体やトリアゾロフルオロキノロンと組合せると、抗癌活性はさらに増強された。