ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

メンドリの産卵後期おける、産卵成績・抗酸化作用・ホルモン・盲腸微生物叢に対するケルセチンとダイゼインの効果の比較

Comparison of the effect of quercetin and daidzein on production performance, anti-oxidation, hormones, and cecal microflora in laying hens during the late laying period

要旨:
産卵後期の健康なメンドリ360羽を3群に分け、1) 通常の餌、2) 0.05%のケルセチンを含む餌、3) 0.003%のダイゼインを含む餌でそれぞれ飼育した。ケルセチン群は対照群と比べて、産卵率が上昇し、飼料/卵の重量比(卵の単位重量に要する飼料の量)を減少した。一方、ダイゼインの産卵成績への影響は認めなかった。ケルセチンは、血中および肝中のSODおよびGPx活性を増大し、カタラーゼ活性とマロンジアルデヒドを減少し、ダイゼインも同様の結果を与えた。ケルセチンは血中のエストラジオール・黄体形成ホルモン・卵胞刺激ホルモン・成長ホルモン・IGF-1・トリヨードチロニン・チロキシンを増大し、ダイゼインは卵胞刺激ホルモン・IGF-1・トリヨードチロニンのみ増大した。ケルセチンは盲腸のバクテロイデス属を減少し、ラクトバシラス属を増大した。ダイゼインはRikenellaceae科を増大した。