ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

没食子酸エピガロカテキンとケルセチンを共担持したヒドロゲルビーズの、炎症性腸疾患に対する相乗効果

The synergistic effect of epigallocatechin-3-gallate and quercetin coloaded hydrogel beads on inflammatory bowel disease

要旨:
フラボノイドの代謝不安定性とバイオアベイラビリティの低さを解消すべく、没食子酸エピガロカテキン(EGCG)とケルセチンを共担持したヒドロゲルビーズを新規に設計した。リポ多糖で刺激したマクロファージに得られたヒドロゲルビーズを作用すると、一酸化窒素・TNF-α・IL-1βの産出を顕著に阻害した。また、マクロファージにおけるp65の発現の低減は、炎症を誘導するNF-κBシグナル伝達経路の抑制を示唆した。炎症性腸疾患のモデルラットにヒドロゲルビーズを投与すると、結腸の長さが増加し、結腸組織の損傷を軽減した。