ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

カドミウムがラットに誘発した甲状腺毒性に対する、ケルセチンとフィチン酸(myo-イノシトールリン酸エステル)の保護効果

Protective Effects of Quercetin and Phytic Acid (Myo Inositol) on Cadmium Toxicity in Thyroid Gland of Albino Rats

要旨:
カドミウムを投与したラットの甲状腺は、濾胞細胞の正常な構造が失われた。すなわち、濾胞細胞には、小さな暗色の無秩序な核と細胞の剥離を伴う融合が見られ、細胞間にはコラーゲン線維が著しく増加した。ケルセチン、フィチン酸それぞれの単独投与には、これらの改善効果を認めたが、両者を組合せると更なる増強効果により、正常とほぼ同等なレベルに回復した。