カドミウムがラットに誘発した甲状腺毒性に対する、ケルセチンとフィチン酸(myo-イノシトールリン酸エステル)の保護効果
Protective Effects of Quercetin and Phytic Acid (Myo Inositol) on Cadmium Toxicity in Thyroid Gland of Albino Rats
- 出典:
- Benha Medical Journal
- 2023
- 40
- 94-106
- DOI:
- 10.21608/BMFJ.2023.197507.1770
- 要旨:
- カドミウムを投与したラットの甲状腺は、濾胞細胞の正常な構造が失われた。すなわち、濾胞細胞には、小さな暗色の無秩序な核と細胞の剥離を伴う融合が見られ、細胞間にはコラーゲン線維が著しく増加した。ケルセチン、フィチン酸それぞれの単独投与には、これらの改善効果を認めたが、両者を組合せると更なる増強効果により、正常とほぼ同等なレベルに回復した。